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似非紳士vs手練れ男 (2)

「うわああ、すっごく美味しいですぅ~。」

満面のハニースマイルであんみつをぱくぱく食べるキョーコを、くすくす笑いながら見つめる貴島。

(ほんとに気持ちいいくらい、おいしそうに食べるなあ~。なんか見てるだけでこっちも嬉しくなっちゃうよ。大人美人もいいけど、こういうのも案外悪くないもんだね。)

「だねー。京子ちゃんのおかげでこんな美味しいもの食べられて、俺しあわせ~。」
「いえいえ。わたしこそ、ご相伴に与り光栄です。」

* * *


じつはずっと憧れてたのよね~。
学校帰りに甘味処に寄り道しておしゃべり。
あ~~実現できてしあわせ~。
モー子さんはぜったい甘味処なんてつきあってくれないもの~。


にしても、貴島さんってなんだか女子高生みたい。
甘いもの大好きだし、おしゃべり好きだし、メールもキラキラだったし・・・。
ちゃらちゃらしてそうに見えて、案外純な乙女心をもっている人なのかもしれないわ。


そうだわ!きっと言動がアレだから、誤解されやすいだけなのよ!
もしかしたらあの言動も「イケメンもてもて俳優な自分」を演じてるだけなのかもしれない。
だって、あの、ふだんは温厚紳士・春の陽だまりって言われる敦賀さんだって、じつは大魔王だったり、夜の帝王だったりするくらいだもの。


敦賀さんはいろいろ言ってたけど、きっと貴島さんは敦賀さんとは逆のタイプなんだわ!
外弁慶・・・ううん、外ドンファン?
まあ、だからといってよく意味の分からない冗談を言われるのは確かにちょっと困るけど・・・。


* * *


そんなことを考えながら、さて今度はこちらの抹茶アイスを・・・、とキョーコが口を大きく開けた瞬間、カバンの中の携帯がブルブルと震えた。


「あ、ちょっとすみません」
そう言って携帯を手に取る。


(非通知・・・?も、もしかして・・・。)


「やあ、最上さん。今どこにいるの?」


(やっぱり・・・。)
それは尊敬する先輩俳優の声だった。


(“噂をすれば影”じゃないけど、少し考えただけで電話がくるなんてミラクルだわ。でも、あんまりタイミングが良すぎてちょっと怖いくらい・・・。)


「え、え、えっとですね。学校の帰りにですね・・・。」

言いかけて目の前に貴島がいるのを思い出し、ハッと言葉に詰まるキョーコ。
そんなキョーコを見て、貴島がてんこもりのスプーンを口にくわえたまま、ん?と見返す。


「あ、あの、じつはちょっと知り合いに遭遇しまして・・・それで・・あのう・・・」

な、なんか電話の向こうから不穏な空気が流れてくる。まずいわ。どう説明したらいいのかしら。


「ふうん・・・知り合い、ねえ。

ま、さ、か、貴島君と2人であんみつ食べてるなんて・・・『言わないよね』」


ヒィイイイイイイ!!!

な、な、な、なんで、受話器の向こうからだけでなく背後からもおんなじ声がするんですかぁ~~~??!!


サラウンドですかぁ?
音声多重放送ですかぁ?


やめてぇ~~!!!

そんな機能、いりませぇ~~ん~~~!!!



(続く)

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魔王登場。

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