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宣戦布告


散文詩のような短さです。


蕩けそうにやわらかい唇
しなやかに絡まる舌の感触
蜜にも似た唾液の甘さ


「つい」なんて嘘だ。
先輩という仮面の下で、俺はずっと隙を窺っていた。

抵抗したって離してなんかあげないよ。
自分を好きな男の前で無防備に振る舞うからこうやって隙を狙われるんだ。

いつかと同じ。
いや、それ以上に。

ぜんぶ、君が悪い。


好きだともう何度君に言った?
そのたび君は、”先輩が悪い冗談を言う”と受け流して。
俺の言葉をまともに聞こうとしなかった。
本当はどこかでちゃんとわかっていたくせに。
俺が本気で言っているって。

だからそう――――。
ぜんぶ、君が悪い。



好きになればなるほど、押し寄せてくるどうしようもない不安や焦燥。
愛すれば愛するほど、君を俺だけのものにしたくてたまらなくなる。
それなのに君は……俺だけじゃない、誰の前でも無防備で。
あまりに無防備すぎて。

その笑顔も、その涙も、その仕草も
素の君の何もかもが
もし他の男に向けられたらと思うと。
それだけで俺は、どんどん追い詰められていく。

本当に心臓がいくつあっても足りやしない。
こんなことならいっそ

――――世界中が俺たち二人だけになってしまえばいいのに。


たっぷりと唇を堪能しながら俺は
なんかもうこのまま何もかもうっちゃって、
君と二人、誰も知らない、誰もいない遠い島にでも行ってしまいたいと
本気で少し考えた。


それが無理ならせめて、
俺以外の誰の前でも二度と隙なんて作れないように
俺という戒めを君にとことん刻み付けてしまおうか、とも。


さすがにそれは嫌われそうで断念したけれど。


わかってる?
それくらい俺はもう限界。
君だって本当はなんとなくでも気が付いているんだろう?

だから、この茶番につきあうのも、もうおしまい。
もう一度だけはっきり言うよ。

君を好きだって。
君を愛してるって。


それともう一つ。
これも大事なこと。


「言っておくけど、俺はもう先輩に戻るつもりはないから。」


これが俺の
君への宣戦布告。


つまりはじまりはここから、ってこと。







Fin

最近相当糖分不足に陥っているようです。こんなんばっかりUPしてごめんなさい。

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