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似非紳士VS手練れ男 再戦 (2)

似非紳士VS手練れ男」の続きのような、そうでないようなお話第二話です。
貴島さん嫌いor苦手の方はブラウザバック推奨です。



その日、キョーコはとある番組にゲスト出演していた。

毎回ある一つのテーマを取り上げ、それに関するうんちくや豆知識をつぶさに紹介するクイズバラエティ。
今回の呼ばれたゲストはキョーコともう一人。

(ほんっと、相変わらずだなあ。)

オープニングでキョーコの隣に立つその人は、少し気障なしぐさも板につき、ドラマの宣伝は忘れても女性陣への笑顔の大盤振る舞いは決して忘れない稀代のすけこま…もとい現代のカサノヴァ、貴島。
いつどんなときでも変わらぬ笑顔と変わらぬテンション、そして美人を見たらしっかりきっちり声をかける、変わらぬナンパぶりはいっそ清々しいほどだ。
ちなみに今この瞬間も、番組アシスタントにさりげなくちょっかいを出している。

とはいえ、キョーコはそんな貴島が決して嫌いではない。
まあ、好きというわけでもないけれど、自分よりずっと目上の先輩俳優にしては、話していてずいぶん気がラクな人だということに最近気づいた。
知り合った最初の頃こそ、勝手にいろいろ(化粧されたり、服をプレゼントされたり…)されて閉口したけれど、今はそんなこともまったくない。
諸事情で最近顔を合わせることが多いため必然的に言葉を交わすことも増えたのだが、キョーコに対しては他の女性にするように変な口説き文句を並べることもなく、話題のほとんどは”甘いもの、美味しいもの”のこと。

(まあ、そもそも私みたいな小娘、貴島さんが相手にするわけないものね。)

おかげで当初もっていた警戒心もだいぶ薄れた。
もともと顔がいいだけでなく、話し上手で聞き上手。そのうえさりげない気遣いもできる男。
いわゆる”口説きモード”に入らぬかぎり、一緒にいて心地の悪いわけがない。
なにより“甘いもの大好き”“美味しいもの大好き”という点に関しては、正直この世界でこれまでに出会った誰よりも気が合う。

(モー子さんは「甘いものなんて百害あって一利なし!」の人だし、天宮さんはがっつり辛党。といってスイーツ好きの百瀬さんにはめったに会えないし。なにより貴島さんのスイーツ情報はほんと侮れないし・・・。)

さすがに電話番号こそ教えていないものの、そんなこんなで実はメールアドレスの交換はとっくの昔に済ませていたのだった。

(だって、貴島さんって女子力高いし、女友達みたいな感じなんだもん。)

メールアドレスを交換した際そんな風に思ったのは、いったい何に対する言い訳だったのか・・・。


*


「それでは次は画像クイズです。この画像のお店が毎年冬限定・・・」

ピンポーン!

「栗ぜんざい!」
「正解です!さすが貴島さん。芸能界の甘味王の名は伊達じゃないですねえ。」

(回答はやっ。)
キョーコも相当早くボタンを押したつもりだったが、貴島にあっさり負けてちょっと悔しい。
(よしっ、次こそは!・・・って、そういえばこのお店・・・。)
プレイバック画像にいつかの記憶が蘇る。
(あれはほんと焦ったわ・・・。)


以前事務所に向かう途中で偶然貴島に遭遇し、なぜかそのまま二人で行くことになった甘味処。
それがこの店だった。
(そこになぜか敦賀さんが現れて・・・。)
今思い出してもいったい何が原因であんないがみ合うみたいな雰囲気になったのか、さっぱりわからないけれど。
(やっぱりあの二人ってライバル同士ってこと?)
なんとなくそう思う。

イケメン俳優としてトップ独走態勢をひた走っているのはたしかに蓮だが、一部に熱狂的なファンを抱える貴島の人気もなかなかどうして侮れない。
年代が近いせいか雑誌やテレビでも揃って名の出ることが多いし、実際『同世代のライバル 敦賀vs貴島』的にそのものずばりのタイトルで記事に取り上げられたこともあった。

(ま、どっちにしろ私から見ればどちらも雲の上の人みたいなものだし。)
自分には関係ないわと、さっさと頭から削除し、キョーコはクイズに意識を集中させた。


*


『キョーコちゃん、今日はおつかれさま。さすがの俺もキョーコちゃんの知識にはかなわなかったよ。ちょっと悔しいけど仕方ない。それよりまたゆっくり甘いもの・美味しいもの談義をさせてもらえたらうれしいな。
ところで、優勝者のキョーコちゃんに副賞です。○○の○○って知ってる?俺の今イチオシの大好き甘味なんだけど。ちょうど差し入れで大量にもらったとこでさ。
でもあんまり日持ちのしないものだから、よかったらキョーコちゃん少しもっていってくれないかとおもって。キョーコちゃん、あれ好き?』

貴島からやたらと長文のメールが届いたのは、番組撮り終了後。
ちょうどキョーコが着替えを終えて貴島のところへ帰りの挨拶に出向こうとしたときだった。
返信せずにいきなり顔を出すのもナンだろうと、ぱぱっと急ぎ返信画面を立ち上げる。

(『私も大好きです!  Kyoko』 っと。・・・あ、いけないせっかくメールくれたお礼も書いとかなきゃ。)

書き終えたメールに慣れない手つきで『貴島さん。メールありがとうございます。』と追記し、キョーコは送信ボタンをひょいと押した。



コンコンッ

「はい、どうぞー!」
「貴島さん、今日はお疲れさまでした。番組宣伝ではいろいろフォロー頂きありがとうございました。」
控室の入り口で丁寧に口上を述べ深々と頭を下げるキョーコに、貴島が手を上げてこたえる。
「キョーコちゃんこそお疲れさま!いやあ、メールの返事がこなかったから、もう帰っちゃったのかと思ったよ。」
にこにこと言う貴島にキョーコは小首を傾げた。
「そんなことありませんよ。ちゃんとお返事したはず・・・・・・」
おかしいなあと思いつつ、失礼しますと言いながらさりげなく送信履歴をみてハッとする。

「きゃああああああああ、ま、ま、ま、ま、まちがえたーーーーー!!!!!」

天をも揺るがすその叫び。
さしもの貴島も目を真ん丸にしてキョーコを見つめた。

「そんなに焦るっていったい誰に間違えてメールしちゃったの?」
「あああああああ・・・・・あああああああ・・・・・。」

呻きながら頭を抱えてうずくまるキョーコをしばらく眺めていたかと思うとおもむろににやりと笑い、貴島はパンッとひとつ手を打った。


「あーっ。もしかして、敦賀君?」




(つづく)


相変わらず、続きがどうなるか私にもわからない状況です (汗

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コメント

  • 2015/12/28 (Mon)
    20:46
    大好きなお話の。

    続きが読めて幸せです!

    もう楽しくて楽しくて!!!

    蓮キョに絡む貴島氏。

    大好物です。

    続きも楽しみにしてます。

    まじーん #NkOZRVVI | URL | 編集
  • 2015/12/28 (Mon)
    22:54
    Re: 大好きなお話の。

    ちょっと敦賀さんが可哀想でなくもないこのシリーズですが、お楽しみいただけているようでほっとしました。
    貴島さん、私の中でほんと「憎めないヤツ」です。(すっかりキジマスキーw)
    このあと3人がどうなることやら…。
    ネタ的には第三弾も考えているので、しばらくお付き合いいただけたら嬉しいです^^

    ちなぞ #- | URL | 編集

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