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餃子

「敦賀さん、敦賀さんっ!これ、知ってます?」

ショートヘアを耳にかけ、キョーコは蓮に向かい、くいっと耳元を突き出した。
目の前に差し出された可愛らしい耳。
そしてその先につながる白い首筋。
無邪気なその態度にも、恋する男の心臓はどくりと波立つ。

「ほらっ!みてください!」

言いながら差し出した耳に人差し指を当てると、キョーコはそれをパタッと内側に折り込んでみせた。

「ギョーザ♪」


・・・・・・・・・・・・・・ぱくり


「きゃああああーーーーー!!!」

ぷるんと揺れる耳朶をいきなり蓮に甘噛みされ、キョーコは大絶叫した。

「な、な、な、なにするんですかーーーーーー」

くわえられた耳朶を両手で押さえながら、真っ赤な顔で飛びのいたキョーコ。
そんなキョーコに、蓮はくすくす笑いながらさりげなく近づいていく。

「ん?最上さんの“作った”餃子なら、さぞかし美味しいんだろうなと思って。」

「そ、そ、そんなことあるわけないじゃないですか!これは一発芸で・・・。」

どんどん赤くなっていく顔と涙目で必死にしゃべるキョーコに、蓮はきゅらりと不穏な笑みを向ける。

「あのね、最上さん。そんなに可愛い耳朶を、食べてくださいと言わんばかりに差し出して見せた君の方がいけないと思うよ。俺だからよかったものの・・・。」

じりっじりっと近づく蓮。
キョーコはそれに押されるように後退りするけれど、残念ながら背後はすぐ壁になっていた。

「普通の男にそんなことしたら・・・」

追い詰められるキョーコ。

「ただじゃすまないと思うよ。」

不穏な空気に震えながら、それでも(よくある一発芸なのに、どうしてぇ~!?)という疑問を隠せず、キョーコは問う。

「た、ただじゃすまないってどういうことでしょう?」

その言葉にはあーっと大きくため息をつくと、蓮はくるりと表情を変えた。

(よ、よ、夜の帝王!!!!なんで、突然、しかも今出てくるのー!!!???)

「そうだね・・・。」

にやりと笑いながら、蓮は壁際に追い詰められ、逃げ場を失ったキョーコの耳元にそっと顔を近づける。
吐かれた吐息が、つうーっとキョーコの首筋を滑り落ちていった。

(ひいいいいいーーー!!)

飛び上がりそうになったキョーコの肩を軽く押さえ付け、この上なく濃艶な声が囁きかける。

「わからないようなら鈍感な君でもすぐわかるように、俺がちゃんと教えてあげる。・・・いや。」

・・・ぺろん


「ちゃんと食べてあげるね。」






Fin

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