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引き寄せの法則

注意と意識とエネルギーを向けるものは、
良いことであれ、悪いことであれ、現実のものとなって現れる。
「思考は現実化する」

――それが、引き寄せの法則。

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雨が雪に変わるまで (12)

「こんにちは、敦賀さん、社さん。」
エレベーターから出てきた蓮と社に落ち着いた様子でにっこり微笑み、丁寧にお辞儀をする。それは2人のよく知るキョーコの姿だった。

我妹子に恋ひて乱れば… (社→キョ)

社⇒キョという変則SSです。
苦手な方は、ここでUターンをお願いしますm(__)m

ちなみに桃色は一切ありません!
しかもやっしーの独白です。
どうぞご理解のある方のみお進みくださいませ。

――――――――――――――――――――


蓮、お前は知っているか?
なぜ、俺がいつまでもコンタクトでなく眼鏡を使っているのかを。
なぜ、簡単に外せる眼鏡をどんなときにもなかなか外さないのかを。

上つ毛野安蘇のまそむら…

「思はぬに妹が笑まひを… 」 「我を思ふ人を思はぬ… 」 「思ひせく心の内の… 」の続きとなります。

―――――――――――――――――――――

もう離せない。
もう離したくない。

その笑顔も、指先も、吐息も、唇も。
髪も、頬も、瞳も、声も、そして温もりも・・・。

なにもかも、すべてを―――
誰憚ることなく独り占めしたい。
この腕の中で。


思ひせく心の内の…

「思はぬに妹が笑まひを… 」 「我を思ふ人を思はぬ… 」の続きとなります。

―――――――――――――――――――――

君の声が聴きたい。
あなたの声が聴きたい。

君の名を口にしたい。
あなたの名を口にしたい。

君を抱きしめたい。
あなたに抱きしめられたい。

でも・・・。
でも・・・。

我を思ふ人を思はぬ…

「思はぬに妹が笑まひを…」のキョーコsideとなります。

―――――――――――――――――――――

「私じゃ・・・ダメですか?」

絞り出すように口にした自らの言葉に、全身が縛られる。
滲みかけた視界の向こうに、凍りついた表情(かお)が見えて思わず目を伏せた。
一度でも口にしてしまえば、溢れ出す想いはもう止められない。
そんなこと分かっていたはずなのに。
なぜ言葉にしてしまったのだろう。
言えば後悔すると分かっていたはずなのに。
それでも、もう耐えられなかった。
この想いを抑え続けることに・・・。

『カーット!』
――――その瞬間、目の前に見えていたあの人の幻が跡形もなく消えた。

思はぬに妹が笑まひを…

「私じゃ・・・ダメですか?」

吸い込まれそうな榛色の瞳を潤ませながら、君は小さく一歩近づき俺の腕をそっと掴んだ。
掴まれた場所から指先の震えがダイレクトに伝わり、どくどくと鼓動が早まる。
身長差のせいか、近くに立つと真下に見える君の第二ボタンまで外したシャツからのぞく胸元が、あまりに白くて眩しくて。
つい目を背けた。

そんな俺の様子を勘違いしたのか、君の目にみるみる涙の滴が溜まっていく。
「やっぱり、私じゃ・・・」微かに届く呟き。
「ちがうっ。そんなことないっ。俺も君を・・・ずっと前から・・・。」
慌てて肩を掴み、その目をまっすぐ見つめた。

「本当・・・ですか?」
潤んだ瞳が腕の中で瞬く。
泣き笑いの顔で上目遣いに見つめられ、跳ね上がった心を抑えきれず、この腕でそのすべてを抱き寄せようとした。

―――そのとき目が覚めた。

社さんは気が付いた

「あ!敦賀さん、ちょっとすみません。そのままじっとしていていただけますか。」

事務所の廊下でたまたま出くわしたキョーコちゃん。
丁寧な挨拶のあと、蓮をじっと見つめたかと思うと、あっという表情を見せながら小首を傾げて小さく笑った。
その表情に蓮がどきりとしたのが、隣にいてもよくわかる。

雨が雪に変わるまで (11)

「おうっ、来たか。そこに座れ。」
憔悴した蓮にとくに気を払う様子もなく、ガウン姿のローリィがソファへと促す。2人は促されるままソファへと腰を下ろした。
「まったくとんでもないことになったな。まあ、仕方ない。社、とりあえず状況を説明しろ。」

はかなくて同じ心に…/わびしさを同じ心と…

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雨が雪に変わるまで (10)

・・・side 社・・・

スキャンダル発覚の第一報が俺にもたらされたのは、蓮とともに日本へ戻ってきてすぐのことだった。

夕刻、空港に着いた俺は、そのまま帰宅する蓮と別れ事務所へと向かった。
「おいっ社!こっちこい!」
俳優セクションの扉を開けた途端、固い面持ちの松島さんに呼ばれる。
「ちょっと会議室にいいか?大事な話がある。」

月はただむかふばかりの…

「思はじと言ひてしものを・・・ 」の蓮sideです。

―――――――――――――――――――――

赤信号で止まった車の窓から、ぼんやりと霞む月が見える。
薄く、水滴が滲んだような光の膜に包まれた小さな満月。

月に暈がかかると雨が降る。
そう教えてくれたのは誰だっただろう。

雨を降らす月・・・。
その言葉が何だか矛盾しているように感じて、思わずくすりと笑いが零れた。

思はじと言ひてしものを…

今年いくつめかの台風が近づいているらしい。
みるみるうちに空が暗くなり、吹く風も次第に強さを増している。

そのとき、ひときわ強い風がサアーッと耳元を吹き抜け、短く切った髪が大きく乱れた。
風に遊ばれる髪で視界が遮られそうになり、慌てて髪を押さえる。
目の前に立つ人の演技を一瞬でも見逃したくなくて。

そう、瞬きする間さえも惜しいから。

夜昼といふわき知らず・・・

「思ひつつぬればや人の・・・ 」の蓮sideとなります。

―――――――――――――――――――――

照れたようにはにかむ笑顔も。
花のように綻ぶ満開の笑顔も。
小さく口元を緩めるだけの微笑みも。
すべて俺だけのものにしたい。

唇を尖らせて子供のようにすねる顔も。
むうっと頬をふくらませて怒る顔も。
誰にも見られぬようひっそりと涙する顔も。
全部俺だけに向けてほしい。

どんな表情も、どんな感情もすべて・・・。

思ひつつぬればや人の…

「最上さん、君を愛してる。心の底から・・・君だけを・・・愛してるんだ。」
黒く濡れた瞳が、瞬きもせず私を見つめる。
紡がれる言葉に、息を・・・飲んだ。
目を逸らそうとしても、どうしても逸らすことができない。
これは夢だと思った。

私の身勝手な想いが見せた―――――ひどい夢だと思った。

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