★中編 Afferrare la fortuna per …(完) の記事一覧

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Afferrare la fortuna per i capelli 1

「お、久し振りの青空だな。」

思わず、といった調子で隣からこぼれてきた声につられて空を見上げれば、たしかにそこには突き抜けるようなアジュールブルーが広がっていた。
スタジオに入るまでどんよりと曇っていた空は、今はどこにもなく。
ただ、空気に残る僅かな湿り気ばかりが、今が梅雨の真っただ中であることを思い起こさせる。
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Afferrare la fortuna per i capelli 2

どうしよう。
どうしたらいい?

君はそんなにも不安で心もとない顔をしているというのに。

Afferrare la fortuna per i capelli 3

「携帯で・・・・」

やがて、彼女の口からぽつりと言葉が落ちた。
けれど声が掠れるほどに小さくて、最後までよく聞こえない。

Afferrare la fortuna per i capelli 4

「代わりに、俺にも最上さんの写真をちょうだい。」

投げ込まれた爆弾に、ぱちぱちと瞬きを繰り返す君。
その口元が、声も出さず3つの文字を象った。

“わ ― た ― し ― ?”と。


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