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雪と桜と、月夜と君と 前編

満開を過ぎようとする、桜並木の片隅。

木々の間から差し込むオレンジ色の光を浴びて、細く長く影が伸びる。
その影に重ねるように足を踏み出し、蓮は目の前に佇む華奢な背中にそっと声をかけた。

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雪と桜と、月夜と君と 後編

「桜が残っていてよかったね。」

ひとしきり2人で笑い声を上げた後、ふと宙を見上げ、蓮はそう口にした。

桜と雪と、貴方と月と 前編

雪と桜と、月夜と君と」 のsideキョーコになります。


北国へ向かう早朝の飛行機は、思った以上に空いていた。

桜と雪と、貴方と月と 中編

許されると思った。

台詞に隠れて恋を語るのも
演技に紛れて愛を晒すのも

桜と雪と、貴方と月と 後編

頬が色づいているのは
・・・桜の薄紅色がただ映り込んだだけ。

焦ったように呼吸が乱れるのは
・・・雪が降るほど急に冷え込んだせい。

瞳が涙を浮かべたように潤んでいるのは
・・・月の光が差し込んでそう見せているだけ。

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