鳴かぬ蛍 (前編)


七夕に、と思って書きかけていたお話です。



ついさっきまでの喧騒が嘘のように静まり返った鎮守の森を、僅かに冷えた夕風が吹き抜けていく。
合間に細く聞こえてくる水音を頼りに、キョーコは砂利道を進んだ。

[拍手再掲] 足あと

※こちらは、拍手御礼として掲載していた作品です。
拍手ページ入れ替えのため、少々改稿しこちらに再掲します。


天蓋花夜夢 ―裏―

おひさしぶりです。
転職先が驚くほど休みのない会社(祝日ナニソレ?土曜?フーンな感じ;;)で、お話を書くどころか、妄想する心の余裕も失っている今日この頃です。
先週は仲村先生のサイン会が我が家からほど近い横浜で行われたというのに、しっかり出勤してました…。
各所でサイン会に行かれた方のレポを読み、涙にくれています。

そんな気持ちを振り払おうと、ずいぶん前に書いたお話をUPさせていただきたいと思います。
こちらは、以前ハルカさんに捧げた「天蓋花夜夢」の裏バージョンとなります。
本編はハルカさんの御宅に飾っていただいておりますので、そちらでぜひご覧くださいね。


隠り沼の下ゆ恋ふれば…

取り上げた和歌は男性⇒女性の歌ですが、キョコちゃん視点で書いてみました。
原作の状況はすっかり無視した、未成立&少し未来の設定です。

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桜と雪と、貴方と月と 後編

頬が色づいているのは
・・・桜の薄紅色がただ映り込んだだけ。

焦ったように呼吸が乱れるのは
・・・雪が降るほど急に冷え込んだせい。

瞳が涙を浮かべたように潤んでいるのは
・・・月の光が差し込んでそう見せているだけ。

桜と雪と、貴方と月と 中編

許されると思った。

台詞に隠れて恋を語るのも
演技に紛れて愛を晒すのも

桜と雪と、貴方と月と 前編

雪と桜と、月夜と君と」 のsideキョーコになります。


北国へ向かう早朝の飛行機は、思った以上に空いていた。

忘るやと物語してこころやり…

思ふにし死にするものに・・・」のキョコsideになります。


貴方の姿を想うだけで、
貴方の声を想うだけで
貴方のやさしさを想うだけで

苦しくて
切なくて
しんどくて
胸が痛くて

月も、星も sideキョーコ

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いとせめて恋しきときは…

「キョーコちゃん!」
記憶の片隅に微かに残っている、あの声が聞こえる。

(コーン!)
込み上げる歓びと懐かしさに、胸を躍らせながら振り向いた。
目の端に映ったキラキラ輝く金色の髪に、鼓動が激しさを増す。

冬晴れ sideキョーコ

突き抜けるような青空の下をまっすぐに走り抜ける。
頬を掠める空気は刺すように冷たいけれど、それも今日は心地よく感じる。
不思議なほど浮き立つ思いに駆られながら、もうすっかり慣れた道のりを、キョーコは自転車で快適に飛ばしていた。

ACT.193 黒の息吹 続き妄想 (後編)

ネタバレ有りの身勝手妄想です。
ネタバレNGの方は、スルーしてくださいね。
宜しくお願いします。

※本ブログ開設時点で、コミックも発売済のため、限定扱いしていません。


ACT.193 黒の息吹 続き妄想 (前編)

ネタバレ有りの身勝手妄想です。
ネタバレNGの方は、スルーしてくださいね。
宜しくお願いします。

※本ブログ開設時点で、コミックも発売済のため、限定扱いしていません。


トンボ、トンボ  ―side K―

「それじゃ、1時間ほど休憩に入ります!」

待ちかねた言葉が耳に届く。
私はすぐにいつもの場所に向かって駈け出した。

我を思ふ人を思はぬ…

「思はぬに妹が笑まひを…」のキョーコsideとなります。

―――――――――――――――――――――

「私じゃ・・・ダメですか?」

絞り出すように口にした自らの言葉に、全身が縛られる。
滲みかけた視界の向こうに、凍りついた表情(かお)が見えて思わず目を伏せた。
一度でも口にしてしまえば、溢れ出す想いはもう止められない。
そんなこと分かっていたはずなのに。
なぜ言葉にしてしまったのだろう。
言えば後悔すると分かっていたはずなのに。
それでも、もう耐えられなかった。
この想いを抑え続けることに・・・。

『カーット!』
――――その瞬間、目の前に見えていたあの人の幻が跡形もなく消えた。

思はじと言ひてしものを…

今年いくつめかの台風が近づいているらしい。
みるみるうちに空が暗くなり、吹く風も次第に強さを増している。

そのとき、ひときわ強い風がサアーッと耳元を吹き抜け、短く切った髪が大きく乱れた。
風に遊ばれる髪で視界が遮られそうになり、慌てて髪を押さえる。
目の前に立つ人の演技を一瞬でも見逃したくなくて。

そう、瞬きする間さえも惜しいから。

思ひつつぬればや人の…

「最上さん、君を愛してる。心の底から・・・君だけを・・・愛してるんだ。」
黒く濡れた瞳が、瞬きもせず私を見つめる。
紡がれる言葉に、息を・・・飲んだ。
目を逸らそうとしても、どうしても逸らすことができない。
これは夢だと思った。

私の身勝手な想いが見せた―――――ひどい夢だと思った。

非通知アリ

RRRRR


携帯が震える。
画面に表示される非通知の文字。

陽だまり ~ side K ~

※2016/4/26加筆修正

今日は珍しく2人揃ってのオフ。
といっても蓮さんは夕方から撮影が入っているから、一緒に過ごせる時間はそれほど長くないけれど。
でもこうして一緒にいられるだけで幸せ。

繊月の夜 ~ side K ~

あれから幾度こんな夜を過ごしただろう。

こうやって抱き締められていても、もう身体が硬直することはない。
眠れずにいることを気づかれぬよう、寝たふりするのにも慣れた。